デジタル庁、オープンソースで始動!

 2020/09/21(月) 11:13  
デジタル庁、オープンソースで始動! image by Gerd Altmann

2020年9月16日、菅内閣が発足しました。
これに伴い「デジタル庁を創設する」という方針が話題になっています。

新型コロナウイルスは、日本が「IT後進国」であることを露わにしました。この遅れは、今現在はもちろん、今後の国益をも損なう要因となり得るものであり、デジタル庁の創設という動きは大変歓迎すべきだと思います。

さて、この方針を推進するために任命された、平井卓也デジタル改革担当大臣
このところのテレビ出演等における発言に関心を持って見ているのですが、その発言には安定感があり、これまでの大臣にはあまりなかった発想の柔軟性を感じるので、個人的には平井大臣への信頼感と期待感が高まっています。

今回のブログでは、デジタル庁がオープンソース「Joomla!」で始動させる、という提言をざっくりと述べますが、この記事により、WordPress と違い、Joomla! は大規模サイトに耐え得る機能・性能を有している、ということをご理解頂くきっかけとなれば嬉しく思います。

平井卓也デジタル改革担当大臣の発言

平井大臣は、このデジタル庁について、以下のような発言をされています。

  • スタートアップ企業と同じように素早く立ち上げる
  • 小さく生んで大きく育てていくというようなスタイルにしたい
  • デジタル庁の場所は東京にこだわらない
  • 究極的なことを言えばオフィスはないくてもいい、最初から全員リモートでも

これらの発言を聞いて、すぐにこう思いました。

これはSF映画に出てくるような近未来的な「デジタル政府」のようだ。

・・・だったら、Joomla! をベースに仕組みを構築しちゃえばいいじゃん!
素早く立ち上げられるし、小さく始めて徐々に拡張していける。管理権限/アクセス権限をコントロールした複数の管理者で、管理者の所在場所に囚われずに管理ができ、また管理者同士のコミュニケーションはオンライン上で可能。コミュニケーション内容、経過はすべて記録されていくので、後任のスタッフが入ってもすぐに追随・対応していくことができる。加えて、Joomla! でマルチサイトを構築すればシステム更新は一括で行え、システムの最新性を維持。これによりセキュリティーは強固に保たれる・・。

海外の行政機関で信頼されている Joomla!

インドの国民識別番号の名称である、アドハー(Aadhaar)。
NECの技術が基盤となっているアドハーは、固有識別番号庁(UIDAI - The Unique Identification Authority of India) によって登録が進められている生体認証IDシステムであり、このUIDAIサイト(https://uidai.gov.in)は、Joomla! をベースに構築されています。

また、米国ハワイ州のウェブサイト(http://www.honolulu.gov)や、スイス連邦監査局(https://www.efk.admin.ch/en/)なんかも、大規模サイトに対応可能な Joomla! で構築されているのです。

素早く立ち上げ、大きく育てていく

Joomla! をベースに構築すれば、基本的なサイト機能は備わっていますので、デジタル庁を「素早く立ち上げる」という目標をまず達成できます。そして種々のエクステンション(コンポーネント、モジュール、プラグイン)は多彩に揃っていますので、徐々に機能を追加して「大きく育てていく」ことができます。

もちろん、オンライン上で各種受付窓口をつくる、ということも可能です。

世界中の開発者が提供しているエクステンションだけでも7,000件以上あり、通常これらを利用すれば、大方の思いつく機能は賄えますが、もし必要性があれば、独自にエクステンションを開発して拡張する、ということも、PHPスキルを持っている開発者をスタッフとして据えれば可能です。
または(国の機関サイトとして許容されるかは判断が必要ですが)海外の開発者に依頼する前提であれば、Joomla! の基本スキルを兼ね備えている人を容易に見つけられます。

ワールドワイドに展開

ウェブサイト自体は、元々24時間365日対応ですが、世界各国に散らばっている日本人をデジタル庁のスタッフとして加えることができるならば、24時間365日、人が対応してくれるウェブサイトもできます。システマチックに対応できないような案件を、世界の誰かが対応すれば良いのです。対応した内容は、データベースに記録され、デジタル庁全体で共有することができ、今後の発展に役立てることができます。

また、Joomla! であればウェブサイトの多言語化もバッチリなので、ワールドワイドな情報発信も可能です。

CDN

国の情報を司るウェブサイトが、どこまで民間の常識を適用できるかは分からないのですが、サーバー自体も CDN(Content Delivery Network)で効率的に配信すれば、アクセス集中でサーバーがダウン、という事態は極小化できますし、CDN のキャッシングにより、サイトデータを素早く利用者の端末にロードさせることが可能となります。

セキュリティー

これも国の情報を司るウェブサイト、という視点で許容されるか分からないのですが、サイトをハッカーからの脅威から守るためには、世界的なサーバーセキュリティー監視ツールを使うことが現実的かと思います。
例えば、私達 4CREATOR JAPAN では、ハンガリーの都市「デブレツェン」に拠点を置く「BitNinja」を採用していますが、彼らのサービスは十分検討に値すると思います。

コンピュータの世界は、国産純正100%というのはそもそも現実的ではなく、民間の開発ツールを導入することは避けられないはずなので、世界に目を向けて最適なツールを導入し駆使する、という方向性で良いのでは、と個人的には考えます。この方向性が、開発コストを低く押さえながら素早く目的を達成することにつながりますし、ゼロから構築するよりも既存ツールの方がすでに数々のアップデートを遂げているので性能が良いのです。

ガラパゴスな日本、凝り固まった思考から抜け出すためにも、オープンソース「Joomla!」の採用はいかがでしょうか。いち早く IT後進国から日本を救い出すために、案外妙案ではないかと思います・・。(^_^)


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最終修正日 2020/09/22(火) 09:14
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