間違いだらけのサブスクリプション

 2020/03/23(月) 11:29  
間違いだらけのサブスクリプション Background photo by TeeFarm

このところ、ようやく「サブスクリプション」という言葉が日本でも定着し、略して「サブスク」などと表現されるようになりました。実は 4CREATOR JAPAN では、ウェブサイト上の仕組み、ビジネスの仕組みとしてこのサブスクリプションを2005年頃から取り入れており、今現在もオウン・メディア「STAGLEE」内で稼働させております。

今回はこのサブスクリプションについて掘り下げてみようと思います。

サブスクリプションとは?

まず最初にサブスクリプションとは何か、という点について、まだご存知ない方のために説明しておきましょう。
サブスクリプションは、英語の「subscription」を日本語表記したもので、元々は新聞や雑誌などの「定期購読料」を指す言葉です。定額を支払うことで定期刊行物を受け取る権利または契約と説明しても良いかもしれません。

元々サブスクリプションは「定期購読」と訳すべき用語でしたが、「購読」以外の場面でも使われますので、「定期支払い」と訳す方が現状には馴染むかもしれません。または、単に「定額制」や「会費」と表記した方が馴染む場合もあるでしょう。

サブスクリプションが馴染むビジネスとは?

サブスクリプションが元々新聞や雑誌の定期購読料を指す言葉だ、ということからも推察できるのですが、サブスクリプションに馴染むビジネスと、そうでないものが当然ながらあります。このところテレビ等で「サブスク」を特集する番組を見かけることがありますが、時折首をかしげたくなるものが紹介されていたりします。

サブスクリプションに馴染むビジネスとは、ズバリ、利用者数の増減に関わらず、提供する商品等を生み出す労力が変わらないもの、です。
また「定期支払い」を支える「継続性」を期待できる商品でなければなりません。

新聞や雑誌について考えてみましょう。
購読者が100人の場合と10,000人の場合、新聞や雑誌を制作する手間は変わるでしょうか?単に100部刷るのか10,000部刷るのか、という点は違うにしても、商品の根本である「記事」の内容や構成は変える必要がありません。購読者数が増えたからといって、新聞や雑誌という「商品」を生み出す労力を100倍にする必要はないのです(ここではマーケティング的な話は絡めません)。

また、例えば漫画雑誌の購読であれば、続きを読みたくなる仕掛けが商品に含まれているので、継続性があり、定期支払いを支える理由があります。新聞であれば、日々の出来事を追うための情報源なので、やはり購読を続ける理由があります。

ところが、昨今のテレビ番組を観て首をかしげたくなるのは、まさにこの商品を生み出す「労力」と、「継続性」の部分です。表面的にサブスクリプション(定期支払い)を取り入れて、ただ単に薄利多売となっているのでは、というものがあるのです。

例えば、こういう話がありました。

毎月○○円を支払うと、1日1杯ラーメンを食べることができる

これは明らかにサブスクリプションを誤用しています。先に説明した内容を理解していれば、理由は明白でしょう。

サブスクリプションに向かない商材

まずサブスクの申込者が来店するたびに、ラーメンを作るという「労力」が発生します。またラーメンを作るための材料費も発生します。

加えて、その利用者が店に滞在する時間だけ、他の一般客は席に座ることができず、売上機会を喪失しています。飲食店の場合、お店に人が集まる時間帯はどうしても偏るので、サブスクリプション利用者が増加すると、一般客を遠ざけることになり、月間売上は減少方向に向かいます。

また「継続性」という点からも疑問が残ります。
いくらラーメン好きでも毎月・毎日ラーメンを食べていれば健康を害しますし、同じ店のラーメンを食べ続けたいか、という点に大いに疑問が残るわけです。つまり、サービス利用を継続することにあまりメリットがないのです。

旅館等で行われているバイキング方式(定額で食べ放題)は利用日だけの話であり理にかなっていますが、上記のラーメン屋の例はまったく理にかなっているようには思えません。
新聞や雑誌のように、商品を複製できるものはサブスクリプション向きなのですが、ラーメンのように複製できないものはサブスクリプションには向かないのです。往々にして、商品が「物理的」であるものは、サブスクリプションには向かないのですが、ひとつだけ感心したケースがあります。

それは「子供服」のサブスクリプションです。
毎月980円支払うと最大15着の子供服を借りられる、という KIDSROBE です。

利用対象は子供なので服のサイズがどんどん変化していきます。同じ商品が次のお客様への利用につながっていくので物理的な商品でありながら、商品提供のために労力を増やす必要がないように映ります。また継続性もバッチリですし、何よりもすぐに着られなくなる子供服が無駄にならないという「地球への優しさ」付き、という点も素晴らしいと思いました。まさに「痒いところに手が届く」素晴らしいビジネスモデルだと思います!

サブスクリプションに最適な媒体

最初にお話しした新聞や雑誌の例では、記事内容や構成といった商品の核については労力が発生しないのですが、利用者が増えれば、印刷コストは必要となります。

しかし、ウェブ媒体であれば、この印刷コストすら要りません。
サブスクリプション型のビジネスモデルを行うならば、ウェブサイト上で成立するものが最も理にかなっていると言えます。

ウェブサイトに登録したメンバーだけがアクセス可能なエリアをウェブサイト上に作り、そこへのアクセス権を販売する、ということを行えば、ウェブサイトが集客から定期的な課金まですべて自動で行ってくれます。集金のために人的コストすら必要ありません。また新聞や雑誌では配送コストが必要ですが、それも不要ですし、もちろん印刷コストも発生しません。

サービス利用者の利用履歴等をオンラインで管理できるので、事務手数を大幅に減らすこともできますし、タイムリーな経営判断にも貢献します。

但し、ウェブサイト上でのサブスクリプションは、実務的にとても有益なのですが、ビジネス構築までの過程には注意点があります。

Windows 95 が世に登場して、パソコンが一般家庭でも当たり前に使われるようになってから20年以上が経過しているはずの現在でさえ、日本ではクレジットカードをウェブサイト上で利用することに抵抗を示す人が未だに存在します。また「パソコンは苦手」と言って、基礎的な操作方法ですら分からないという人達がまだまだ存在している実態もあります。

スマホを持つ高齢者が増えてきており、状況は改善してきてはいますが、ターゲットに即した施策を行わないと上手くいかないという事が起こり得ます。

ウェブサービスとしてのユーザビリティーと信頼性を確保し、多くの利用者に使ってもらえるようになるのは、実際簡単な話ではありません。サービスを軌道にのせるまでのビジネス戦略/マーケティングと忍耐は必須ですし、顧客サポートも必要です。

また当然ながらセキュリティー対策も検討しなくてはなりません。

しかし、一旦信頼を勝ち得たウェブサービスは、ビジネス的成功を拡大させることに長けています。言語の問題にも対処すれば、日本だけでなく世界のマーケットを相手にするビジネスを生み出すことも夢ではありません。

4CREATOR JAPAN が採用する CMSJoomla!」をベースにウェブサービスを構築すれば、低コストでその夢を実現させることが可能となります。

サブスクリプション型ビジネスモデルに興味があれば、ぜひご相談ください。
ただウェブサイトを構築するだけでなく、「利益を生み出すウェブサービス」を一緒に作り上げましょう!

最終修正日 2020/03/23(月) 14:23
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